仕事の合間、疲れと気を休める為に立ち寄った温泉。滝が勢い良く落ちる様子を見ていると気持ちがいい。太陽はまぶしいが、ところどころに雪が残る山肌に、まだ、冬が終わらない事を感じる。
サウナに入り、テレビが流れていたので何気なく観ていると・・・北朝鮮拉致被害者の番組で、その家族の苦悩の日々を特集していた。若くして拉致され連れて行かれた中学生の女の子、そして、ある日突然その子を失った両親。苦しみは尋常ではなかったろう。
いつしか汗は、涙とともに流れ出し・・・暑くてではなく、胸が苦しくて私は、表に出た・・・。苦しんでいる人の為に、いったい自分は何ができているのだろうか・・・。
そんなとき必ず私は、まるで大海原の上に浮かぶ漂流船の上で目が覚めた思いになる。目標を失っていないか、何に向かっているか解らなくなっていないか・・・確り帆を張り風を受けているか・・・。小さな心を助ける事が、きっとより多くの人々の心を助ける事に繋がるはず・・・。追われる日々の仕事の中で、大切な心を失わないよう、きっと神様が油断した私の心に警鐘を鳴らしたのだろう。
濁った思いが汗と一緒に流れ落ちた・・・。
・・・さて、仕事に戻ろう。(微笑)